FXTFの未来チャートは過去の値動きを元に先の値動きを予測するツールで、FXTFで口座開設すれば無料で利用できる。
売買シグナルパネルやチャート上でシグナルが表示される機能もあり初心者にもわかりやすいが、本当に取引で使えるのか?頼りになるのか?という疑問が拭えない。
今回は、FXTFの未来チャートを実際に使って、特徴や使い方、注意点を解説する。
現役トレーダー目線でズバズバ切り込んでいく。
正直、未来チャートはおれなら使わない。
FXTFの未来チャートってなに?
FXTFの未来チャートは過去の値動きを元に先の値動きを予測するツールだ。
合計7つのテクニカル指標をもとに売買シグナルを出したり、現在の値動きを過去の値動きと照合したりして今後の値動きを判断している。
チャート上にシグナルが表示される未来チャートと、テクニカル指標の判断が表示されるシグナルパネルがあり、チャートの知識がない初心者でも視覚的にわかりやすい作りだ。
ただし、MT4やウェブトレーダーとはレートの配信元が異なるため、同一レートではない点は覚えておこう。
以下で更に詳しく未来チャートの概要を確認していく。
FXTF未来チャート概要
項目 | 内容 |
---|---|
通貨ペア | ドル円・ユーロ円・ユーロドル ・ポンド円・ポンドドル・豪ドル円 |
時間足 | 1分足・5分足・15分足 ・30分足・1時間 |
テクニカル指標 | ・単純移動平均 ・指数移動平均 ・ボリンジャーバンド ・一目均衡表 ・MACD ・ストキャスティクス ・RSI |
デバイス | PC/スマホ利用可 |
iPhone/Android | 利用可 |
デモ利用 | スマホアプリのみ可 |
FXTFの未来チャートは1分足の予測もできる点が特徴だ。
トレンド系とオシレーター系のテクニカル指標を組み合わせて、トレンド追随や逆張りの判断に利用できる。
未来チャートで予測できるのは6通貨ペア
未来チャートで予測できる通貨ペアは6種類で以下の通りだ。
- ドル円
- ユーロ円
- ユーロドル
- ポンド円
- ポンドドル
- 豪ドル円
本来FXTFでは30種類の通貨ペアを取引できるが、未来チャートはメジャー通貨ペアのみ予測できる。
1分足含む5種の時間足で予測可
未来チャートには、1分足・5分足・15分足・30分足・1時間足の5種類の時間足で値動きを予測できる。
1分足の予測ができるのはFXTFの未来チャートオリジナルとされているが、今や他社の予測ツールでも1分足を導入しているところはあるため、珍しくはなくなった。
なお、実際の利用においては1分足の予測はコロコロ変わるので、頼りになるとは言い難い。
7種のテクニカル指標はトレンド系とオシレーター系の組み合わせ
未来チャートの売買判断には7種類のテクニカル指標が使用されており、トレンド系とオシレーター系の指標が組み合わされている。
例えば、移動平均線はいわゆるトレンド系として相場のモメンタムを見るために利用されることがあり、MACDやRSIは相場の過熱感を示し反転するタイミングを見るときに利用されるケースが多い。
これらの指標を上手に組み合わせれば、独自の売買判断も可能かもしれない。
FXTF未来チャート特徴
FXTF未来チャートの特徴は以下の通り。
メリットだけではなく、トレーダー目線の正直な小言も挟んでいく。
リアルな意見が知りたい人は読んでくれ。
シグナルパネルで売買の根拠がわかりやすい
未来チャートにはシグナルパネルがあり、テクニカル指標がどちらの方向を示しているのかを確認できるため、売買サインの根拠がわかりやすい。
サインだけを表示させるツールはたくさんあるが、未来チャートには根拠が示されるため初心者にとってテクニカル分析の参考資料にもなるはずだ。
テクニカル指標のサインを元に、未来チャートを確認してみよう。
現在に至るまでの値動きのプロセスとこの先の値動きの予測を確認しつつ、テクニカル指標の状態を合わせて考えることで分析力が向上する。
サインに従って売買するのではなく、分析力をつけるための資料として活用してほしい。
1分足にも対応している
未来チャートは1分足にも対応している。
短期トレーダーや仕掛けのタイミングにこだわりたいトレーダーにとって使いやすい。
ただ、1分足でタイミングにこだわりたいトレーダーは上級者であることが多く、未来チャートを使うレベルかというと、、、疑問だ。
なお、未来チャートリリース当初は1分足に対応しているのはFXTFだけだったが、現在では外為どっとコムの「ぴったんこテクニカル」やJFXの「未来予測Chart」、セントラル短資の「みらいチャート」などがあり、1分足に対応している予測ツールは珍しくない。
7種のテクニカルで売買シグナルを確認できる
FXTFの未来チャートでは、7種類のテクニカル指標で売買シグナルを確認できる。
使用されているテクニカル指標は非常にオーソドックスで実際にテクニカル分析で使っているトレーダーも多い。
だがテクニカル指標は時間足やトレードスタイル、ボラティリティなどによってパラメーターを調節するものであり、すべての時間足で同じパラメーター設定になっている指標は実戦的ではない。
そのため未来チャートに限らず予測系ツールは、「この相場でこの指標のこの時間足でこのパラメーターなら、こうなる」という参考資料として観察すると良いだろう。
大手証券会社の導入実績あり
未来チャートを開発し、FXTFのサービスとして提供しているのは株式会社シンフォーという会社だ。
取引ツールや予測アプリなどの開発を手掛け、野村證券や外為どっとコム、セントラル短資、マネーパートナーズなど大手証券会社、FX会社と提携している。
多くの企業が導入している安心感はあるが、だからといって勝てるツールというわけではない。
ツールは使い方次第ということを忘れてはいけない。
スマホでも利用できる
未来チャートはスマホアプリもある。
外出先でも利用できるため、時間や場所を問わずに値動き予測を確認しやすい。
ただし手軽さと軽率さはかなり近いところにある。
易きに流れないよう注意してほしい。
FXTF未来チャート利用上の注意点
FXTF未来チャートは見た目も良いし初心者でも使いやすいため、使えば勝てそうな気がするかもしれない。だが利用上の注意点は知っておいてほしい。
現役トレーダーのおれによる主観的な意見も含むぞ。
シグナルはしょっちゅう変わる
未来チャートは売買シグナルを出すが、値動きに合わせてコロコロ変わる。
プライスアクションで売買判断をするテクニカル派トレーダーからすると当然のことだが、ツールやテクニカル指標を頼りにしている人からしたら、憤りを感じるケースもあるだろう。
そして「使えねえ」と言うわけだ。
状況が変われば判断は変わる。当たり前だ。
相場は常に動き続けているにもかかわらずシグナルが変わらないほうが怪しいと思っておいたほうが良い。
未来チャートはその点において「まとも」ともいえるが、売買シグナルに頼り切ったトレードでは自分の首を締める結果になるぞ。
本格的なプライスアクションについて知りたい人には、以下の記事がおすすめだ。
参考記事:ノックアウトオプション攻略法はプライスアクション!上位足を見て下位足で5~10pipsとる。
テクニカル指標の多数決で判断できるほど単純じゃない
未来チャートのシグナルパネルはテクニカル指標の多数決でサインが表示される。
だが、指標の多数決で判断できるほどトレードは単純じゃない。
常に動き続ける相場判断に適した指標とそうでない指標がある。それは日々刻々と変化するため、何が適しているのかを判断する分析力が必要だ。
未来チャートのシグナルパネルを活用するなら、相場に合わせたシグナルのみを参考にしてみよう。
例えばレンジ相場の極地で逆張りするならRSIやストキャスティクスを参考にしてみる。
もしくはトレンド相場の押し戻りで仕掛けたいなら、移動平均線や一目均衡表で仕掛けの目安を見つけてオシレーター系のストキャスティクスなどでタイミングを図るといった使い方が考えられる。
勝ち方は自分で作るもの
相場で継続的に勝ちたいなら、勝ち方は自分で作る意識が大切だ。
参考記事:ノックアウトオプションは勝てないっていう口コミ・評判があったから、原因と勝ち方を解説する
トレードは難しいので、なにかに頼ったり自動売買に任せたりしたくなる気持ちはわかるが、自分が仕掛けや決済の判断をできるようにならないと、継続的に稼ぐのは難しい。
何を使っても相場と合う合わないがあるから、相場に合わせたツール選びをするにも分析力が必要だ。
どのタイミングでどのように調整するとか、この相場ならこの指標が頼りになるとか、組み合わせは何と何が良いとか。全部自分で判断するんだ。
勝ち方の作り方として、もっともおすすめなのは負け方の共通項を削除していく方法だ。
勝ち方は様々だが、負け方は多くの人に共通するものがある。
負けている人のトレードを参考にして、勝ち方を作っていこう。
FXTF未来チャートの使い方
FXTF未来チャートには、シグナルパネルと未来チャートという機能がある。切り替えたいときは、上部のボタンをクリックしよう。
それぞれの使い方を詳しく解説する。
シグナルパネルの使い方
シグナルパネルは以下の4つのセクションに分けられる。
- シグナルパネル
- テクニカルチャート
- トレード別損益
- 累積収益
それぞれの見方を確認しておこう。
シグナルパネル
シグナルパネルには、7種類のテクニカル指標が示す今後の値動き予測が表示され、各サインに点数が付けられる。
シグナル | 意味 | 点数 |
---|---|---|
直近のローソク足で買いシグナル発生 | 3点 | |
直近のローソク足で売りシグナル発生 | 3点 | |
買い継続 買いシグナル発生から20本足以内 | 2点 | |
売り継続 売りシグナル発生から20本足以内 | 2点 |
例えば、以下のようなシグナルの場合、ユーロ円・ユーロドル・ポンド円・ポンドドルにおいて売り優勢で、しばらく下落する可能性があると判断できる。
また、各シグナルをクリックすると該当のチャートが表示される。例えば、ポンド円の一目均衡表に該当するシグナルをクリックすると、以下のようなテクニカルチャートを確認できる。
チャートを確認できるため、なぜそのシグナルが表示されているのかをチャートを見ながら学べる。
テクニカルチャート
テクニカルチャートには、売買シグナルが矢印で表示される。
下方向の矢印なら売り、上方向の矢印なら買いのシグナルだ。
各通貨ペアにおいて、7種類のテクニカル指標と5種類の時間足それぞれのチャートを確認できる。
シグナルパネルで「買」「売」シグナルが表示されたら、直近のローソク足で矢印が表示されているので、テクニカル的にどのような状況なのか確認してみよう。分析の勉強になる。
なお、価格の更新速度が遅いためリアルタイムで値動きを確認できるウェブトレーダーやMT4と併用して確認するのがおすすめだ。
参考記事:FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)のMT4デモ口座・GXバーチャル口座の開設方法や利用方法を徹底解説
トレード別損益・累積収益
トレード別損益は、テクニカルチャート上の売買シグナルが出たローソク足の終値から終値までのpips数で表示される。
累積収益はシグナルが発生した損益のトータルだ。
プラスなら赤、マイナスなら青で表示されるため期待値の高い通貨ペア・時間足・テクニカル指標の組み合わせがわかりやすい。
未来チャートの使い方
未来チャートには3つのセクションがあり、「未来予測チャート」「テクニカルランキング」「過去の近似チャート」となっている。
未来チャートの予測の仕組みは以下の通りだ。
- 現在の値動きを把握(未来予測チャートの左側→照合範囲)
- 過去の近似チャートを3つ検出
- 近似チャートの値動きを検出
- 未来の値動きを予測して未来予測チャートに表示
照合範囲はローソク足およそ40本分。
テクニカル分析はそもそも過去の値動きから今後の値動きを想定するものなので、基本的な考え方に共感できる部分はあるが、照合範囲が狭いし単一の時間足でまともに分析できるとは思えない。
やはりトレードの意思決定をするには物足りないツールだ。
とはいえ、トレード初心者にとって少し先の値動きについて波を描いて想定する訓練にはなるだろう。
テクニカルランキング
テクニカルランキングは、シグナルパネルの点数を合計して得点が高い通貨ペアからランク付けされている。
単純に点数でランキングされているので、特定の指標に重点を置くなど相場に適した点数化はできない。
上の画像のように拮抗した状態よりも、明らかに売買どちらかに偏った状態なら多少信頼度は上がるが、トレードの成功確率を上げるためには複数時間足を確認する必要がある点は忘れないでほしい。
FXTF未来チャートをノックアウトオプションと併用するなら?
FXTFの未来チャートをノックアウトオプションで利用するなら、特定の通貨ペアに注目し、複数時間足ですべてのテクニカル指標の方向性が一致するときのみ売買を検討する。
本来、テクニカル分析は非常に多くの材料を総合的に考慮して売買の判断を下すものだ。
単一の時間足における7つのテクニカル指標の多数決ではトレードの意思決定はできない。
また、未来予測チャートの照合範囲が単一時間足における過去40本前後のローソク足という点も信頼に欠ける。
少し先の値動きの波を描く練習として活用すると良いだろう。
FXTF未来チャートに関するよくある質問
未来チャートに関するよくある質問は以下の通り。
未来チャートにマニュアルはある?
FXTFの未来チャートにはマニュアルが完備されている。
参照:FXTF未来チャート解説
大事なのはシグナルに従うことではなく、なぜそのシグナルが出ているのか?を理解することだ。
マニュアルを見ながらシグナルが出る理屈から理解していこう。
未来チャートと自動売買は同じ?
未来チャートと自動売買は同じではない。
未来チャートは少し先の値動きを予測するツールだ。
自動売買のように勝手にトレードしてくれるわけではない。
未来チャートの勝率は?
未来チャートに勝率は表示されていない。
シグナルのとおりにトレードしても、決済のタイミング次第で結果は異なるため勝率は利用するトレーダーによって異なる。
過去近似チャートの一致率も勝率を示しているわけではない。
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