ノックアウトオプションのスプレッドは国内FXより広い？海外のスプレッドも含めて実測値を徹底比較

※本記事にはプロモーションを含む。

ノックアウトオプションのスプレッドは国内FXよりも広い。

「ノックアウトオプションが気になっているが、スプレッドが広くて迷っている」
「ノックアウトオプションのスプレッドはどれくらい？」
「スプレッドが広くてもノックアウトオプションを勧める理由が知りたい」

という人はぜひ読んでほしい。

本記事では、取引コストを正しく把握するためにノックアウトオプション、国内FX、海外FXのスプレッドを比較する。

Mr.KO

ノックアウトプレミアムも掲示するので、トータルコストで比較できるぞ。

海外FXとノックアウトオプション業者の一部は変動スプレッドを採用しているため、実測日時にも気をつけて読んでほしい。

加えて、スプレッドが広くてもノックアウトオプションをやるべき理由も解説する。

ノックアウトオプションのスプレッドとは？

スプレッドとは買値と売値の差で、トレーダーにとっては取引コストになる。業者や取引銘柄によってスプレッドは異なるため、取引前にスプレッドの大きさと値動きの幅を必ず確認しておこう。

FXやノックアウトオプションのようにスプレッドのある取引では、ポジションを持った瞬間からスプレッド分だけマイナススタートになるので、常に不利な状態と考えて良い。

取引銘柄の選定では、値動きの大きさに対するスプレッドのコストを考慮するべきだ。

特にノックアウトオプションでは、値動きが大きくてスプレッドが狭い銘柄を選び、デイトレードや短期的なスイングトレードを中心に取引プランを組み立てると良い。

ノックアウト業者の中で最もスプレッドが狭い業者はFXTFだ。取引回数が増えてもコストを抑えられる。

FXTFのノックアウトオプションについてまだ知らない人のために、以下の記事で詳しく解説している。

参考記事：FXTF（ゴールデンウェイ・ジャパン）のノックアウトオプションとは？1万円から稼げる仕組みや口座開設手順を解説

IG証券のノックアウトオプションのスプレッド

IG証券のノックアウトオプションのスプレッドは標準的だが、国内FXと比較すると少し広い。

また原則固定スプレッドを採用しているが、時間帯によって広がるため必ず取引前に実際のスプレッドを確認する必要がある。それでは各銘柄のスプレッドを見てみよう。

FX

IG証券のノックアウトオプションで取引できるFX銘柄は100種類以上だ。その中でも主要な通貨ペアのスプレッドを掲載する。

なおノックアウトオプション特有の取引コスト「ノックアウトプレミアム」については、2024年5月15日13時時点で1万通貨取引した場合のコストを記載している。

参考記事：ノックアウトオプションの世界にようこそ。FXとは違う、少額資金から本気で稼ぎたい人の新しい選択肢。

8時半と20時のスプレッドに変化はなかったが、一時的にドル円のスプレッドが0.8pipsを記録する場面があった。また日本円絡みの通貨ペアよりもユーロ系の通貨ペアの方がスプレッドが狭い印象だ。

上記以外の通貨ペアで意外とスプレッドが狭い通貨ペアはユーロポンドの0.9pipsだ。国内FXと比較しても競争力のある数値といえる。

※追記：2024.1.19

IG証券のスプレッドは時間帯や状況によってだいぶ変化するようだ。直近、23時半にドル円スプレッドが0.8pipsを計測した。

指標発表前後でもないのにここまで変化すると、もはや変動スプレッドと言ったほうが正しいだろう。

雇用統計発表時のスプレッド

2024年2月雇用統計発表直後のスプレッドは以下のとおり。

ドル円は通常時のスプレッドと比較して5pips以上開いている。指標発表時のトレードがどれだけコスト高かわかるだろう。

株価指数

IG証券のノックアウトオプションで取引できる株価指数は26種類。主要銘柄のスプレッドは以下のとおりだ。

なおノックアウトプレミアムについては、2024年5月15日13時時点で1ロット取引した場合のコストを記載している。

日本の株価指数と米国500は時間帯による変化がないが、その他の指数は20時のスプレッドのほうが狭い。IG証券で株価指数を取引するなら、ロンドン市場からニューヨーク市場の時間帯が妥当だろう。

商品

IG証券のノックアウトオプションで取引できる商品は29種類。各銘柄のスプレッドは以下のとおりだ。

ノックアウトプレミアムについては、2024年5月15日13時時点で1ロット通貨取引した場合のコストを記載している。

WTI原油のみ時間帯によって変化があるが、他の銘柄に変化はない。金のスプレッドが特に低く、国内業者の中ではトップレベルだ。

FOREX.comのノックアウトオプションのスプレッド

FOREX.comのノックアウトオプションは商品の取り扱いがないため、FXと株価指数のスプレッドを掲載する。変動制スプレッドを採用しているので、測定時間帯にも注目しよう。

なお、FOREX.comにはノックアウトプレミアムがないため、取引コストはスプレッドのみとなる。

FX

FOREX.comのノックアウトオプションでは、23種類の通貨ペアを取引できる。主要な通貨ペアのスプレッドは以下のとおりだ。

最も狭いスプレッドでユーロドルの1.7pips、その他の通貨ペアで特筆すべき狭いスプレッドはない。

FOREX.comのノックアウトオプションで通貨ペアを取引するなら、取引回数を絞ったデイトレードか、1つのポジションの利益を伸ばす短期的なスイングトレードが良い。

雇用統計発表時のスプレッド

2024年2月雇用統計発表直後のFOREX.comのスプレッドは以下のとおり。

FOREX.comは元のスプレッドが広く、雇用統計時の広がりは目立たないがコスト高に変わりはない。

株価指数

FOREX.comのノックアウトオプションで取引できる株価指数は12種類。主要な株価指数のスプレッドは以下のとおりだ。

株価指数においても、FOREX.comの利点はない。強いていえばSP500のスプレッドが0.7というくらいだ。

スプレッドだけを考えたらFOREX.comのノックアウトオプションにメリットがあるとは思えない。

ノックアウトプレミアムがないことを売りにしてはいるが、それを加味しても他社よりコスト高なのは明白だ。

FXTFのノックアウトオプションのスプレッド

FXTFのスプレッドはノックアウトオプション業者の中で最も狭い。原則固定スプレッドを採用していて時間帯による変化も少ないため、初心者にも取引しやすい。

デイトレーダーに適したFXTFのノックアウトオプションについて詳しく知りたい人には、以下の記事がおすすめ。

参考記事：FXTF（ゴールデンウェイ・ジャパン）のノックアウトオプションとは？1万円から稼げる仕組みや口座開設手順を解説

FX

FXTFのノックアウトオプションで取引できる通貨ペアは7種類だ。多くはないが日本人に人気な主要通貨ペアは揃っている。スプレッドは以下のとおり。

「ノックアウトプレミアム」については、2024年5月15日13時時点で1万通貨取引した場合のコストを記載している。

ドル円スプレッド0.4pipsは、ノックアウトオプション業者としては断トツで狭い。その他の通貨ペアも競争力のあるスプレッドといえるだろう。

コスト面を気にするトレーダーや短期取引が多いトレーダーにとって嬉しい環境だ。

雇用統計発表時スプレッド

2023年12月米国雇用統計発表時のドル円スプレッドは、3.7pips。

固定スプレッド提供業者として、優秀な数値だ。

2024年2月の雇用統計発表時スプレッドは以下のとおり。

FXTFは雇用統計時のドル円のスプレッドが最も狭い。ユーロ円、ポンド円は大きく開く印象だが、その他の通貨ペアは落ち着いている。ただ、瞬間的に大きく開くタイミングもあるので、取引時は十分に注意しておきたい。

追記：2024年6月7日　雇用統計発表時ドル円スプレッドが10pipsを超えるタイミングがあった。

動画は発表前後の約1分間。

商品

FXTFのノックアウトオプションでは4種類の商品を取引できる。各銘柄のスプレッドは以下のとおりだ。

「ノックアウトプレミアム」については、2024年5月15日13時時点で1ロット取引した場合のコストを記載している。

商品のスプレッドも狭い。通常のCFD取引と比較しても十分に利用したいと思える。ノックアウトオプション業者としては最もコストを抑えて取引できる業者だ。

ノックアウトオプション各社のスプレッド徹底比較

ノックアウトオプション業者のスプレッドを銘柄ごとに比較する。

ノックアウトオプションFX朝8時半のスプレッド

スプレッドの開きは時間帯によっても異なる。特に朝方はスプレッドが開きやすいため、スイングトレードならまだしも、スキャルやデイトレはやってはいけない時間帯といっても良い。

通貨ペア	IG証券	FOREXcom	FXTF
ドル円	1.5	4.1	0.4
ユーロ円	1.1	7.0	0.6
ポンド円	2.0	7.4	1.1
豪ドル円	1.3	4.3	0.7
ユーロドル	0.6	2.8	0.5
ポンドドル	1.5	6.6	1.0
豪ドル米ドル	0.9	–	1.1

朝8時半のスプレッドはFXTFがもっとも狭い。

ノックアウトオプションFX20時のスプレッド

日本時間20時はロンドン市場がオープンしている時間帯であり、業者のスプレッドが狭く安定する時間帯ともいえる。

通貨ペア	IG証券	FOREXcom	FXTF
ドル円	1.5	2.7	0.4
ユーロ円	1.1	3.3	0.6
ポンド円	2.0	4.0	1.1
豪ドル円	1.3	2.0	0.7
ユーロドル	0.6	1.7	0.5
ポンドドル	1.5	3.6	1.0
豪ドル米ドル	0.9	1.6	1.1

朝8時半のスプレッドから変化があるのはFOREX.comだけだ。ノックアウトオプション業者の中でFXのスプレッドが最も狭いのは、FXTF。

ノックアウトオプションと国内FXのスプレッド徹底比較

ノックアウトオプション業者と国内FX業者のスプレッドを比較する。

取引形態や資金効率がまったく異なるため、比較対象としてスプレッドだけを取り上げるのはナンセンスだが、どの程度のコストがかかるのかを把握しておくのは重要だ。

比較対象とする国内FX業者は、FX預かり資産ランキングトップのGMOクリック証券と1万通貨から取引可能な業者の中でスプレッドランキングトップのDMM FX。

全体的に国内FX業者のスプレッドが狭い。だがFXTFは多くの通貨ペアで僅差となっており、競争力のあるスプレッドを提供しているといえるだろう。

1万通貨取引で0.1pipsのスプレッド差によるコストは10円だ。月間100取引行うとしても1,000円の差に収まる。資金効率を考えると、十分にノックアウトオプションの利用を検討しても良いレベルといえる。

ノックアウトオプションと海外FXのスプレッド実測値徹底比較

海外FXはノックアウトオプションの比較対象としてよく取り上げられる。海外FXのハイレバレッジとノックアウトオプションの資金効率の良さが類似しているという理由だ。
参考記事：国内FX・海外FXにうんざりしたら、ノックアウトオプション

ここで取り上げる海外FXは、日本人人気ナンバーワンのXMとスプレッドが狭く約定力が高いと評判のTitan FXだ。どちらもECN口座のスプレッドに手数料を加えた数値を掲載する。なおどちらの業者も変動スプレッドを採用しているため時間帯によって数値が大きく異なる。今回は条件を揃えるため、日本時間20時のスプレッドを計測した。

多くの通貨ペアにおいて、FXTFのスプレッドの方が狭い。IG証券も海外FXに勝るスプレッドを提供している。

資金効率、安全性、一定以上の利益にかかる税率に加えてスプレッドコストという点においてもノックアウトオプションの方が利益が残りやすい。わざわざコストをかけて信頼性の低い海外FXを利用するのは合理性に欠ける。

参考記事：海外FXはおすすめしない！危険性・違法性・被害者多数の出金拒否事例を徹底解説

スプレッドが広いのにノックアウトオプションを選ぶ理由

ノックアウトオプションのスプレッドは全体的に広く、国内FXと比較してコストがかかる。それでもノックアウトオプションを選ぶ理由は以下のとおりだ。

それぞれ詳しく説明する。

資金効率がFXよりも遥かに良い

ノックアウトオプション業者よりも国内FX業者の方がスプレッドが狭い。それでもノックアウトオプションを選ぶ理由は資金効率だ。取引に必要な自己資金に対する利益率がまったく異なる。

例えば1ドル150円のドル円を1万通貨取引する前提で、ノックアウトオプション業者の中でもっともスプレッドが広いFOREX.comとと国内FX業者で人気の高いGMOクリック証券で比較してみよう。

1取引による利益額と利益率を示した。利益額はスプレッドが狭い国内FXの方が大きい。しかし利益率は圧倒的にノックアウトプションの方が大きい。

投資、運用、投機においてチェックするべきは利益率だ。

大きな自己資金を投じれば得られる利益の額が大きくなるのは当然だ。極端な話、1億円を投じて1万円を得るのと1万円を投じて1万円を得るのでは、投資の効果が大きく異なる。

ノックアウトオプションの方がスプレッドは大きいが、少額の自己資金で大きな利益を得られる点で投資効率が遥かに高い。

リスク管理がしやすい

FXよりもノックアウトオプションの方がリスク管理がしやすい。

ノックアウトオプションにはノックアウト価格の設定が必須だ。最終損切りラインを半強制的に設定する必要があるため、トレーダー任せになっているFXと比較して安全性が高い。
参照：ノックアウトオプションとは？現役トレーダーが解説する特徴やメリット・デメリット

また、取引前に最大損失を決定できるため取引ごとの丁寧な資金管理が身につく。

ノックアウト価格を取引の最中に変更できない点もメリットだ。特に損切りできなくて悩んでいる人はノックアウトオプションを矯正施設だと思って利用してみてほしい。

事前のトレードプランを立てたり、損切りラインについて吟味したり、価格が動き出すタイミングや水準を丁寧に分析したりする習慣が身につくだろう。それだけでもノックアウトオプションをやる価値があるといえる。

ノックアウトオプションのスプレッドに関するよくある質問

ノックアウトオプションのスプレッドに関する質問を以下にまとめた。

ノックアウトオプションで一番スプレッドが狭い会社はどこ？

ノックアウトオプションで一番スプレッドが狭い会社はFXTFだ。IG証券やFOREX.comと比べるとまだまだ若い会社だが、変化が早く顧客のニーズに対応する意欲が見える。

取引ツールに改善の余地があるが今後の対応に期待が持てる。

ノックアウトオプションでドル円のスプレッドはいくら？

ノックアウトオプションのドル円のスプレッドはFXTFが0.4pips、IG証券が1.5pips、FOREX.comが2.4pipsだ。

なおFOREX.comのスプレッドは変動制のため時間帯やイベントのスケジュールなどによって大きく異なる。
参照：ノックアウトオプションFX20時のスプレッド

ノックアウトオプションと海外FXはどっちがいい？

ノックアウトオプションの方が圧倒的に良い。理由は以下のとおりだ。

資金効率は同等だがノックアウトオプションの方がスプレッドコストが低い。またもっとも重要な安全性において、ノックアウトオプションの方が遥かに良い。

IG証券、FOREX.comは外資系だが日本の金融庁に登録しており日本の法律に則って活動している。本拠地となるイギリス、アメリカにおいても上場企業として知られており、世界有数の大手金融グループだ。

海外FXのような理不尽な出金拒否や口座凍結でトレーダーが泣き寝入りするような事件は考えづらい。
参考記事：海外FXはおすすめしない！危険性・違法性・被害者多数の出金拒否事例を徹底解説