ノックアウトオプションでスキャルピングはやらない。相性最悪な理由はスプレッドと取引ツール

※本記事にはプロモーションを含む。

この記事では、ノックアウトオプションでスキャルピングをやらないほうが良い理由を解説する。

「ノックアウトオプションならスキャルピングで勝てそう」「スキャルピングのほうがリスクが少なそう」と考えている人は、絶対にこの記事を読んでくれ。

ノックアウトオプションのスキャルピングとは

スキャルピングとは、小さな値動きの獲得を狙って一日に複数回の短期トレードを繰り返す取引スタイルだ。

スキャルピングはノックアウトオプションの攻略法として紹介されるが、とんでもない。

スキャルピングには経験と知識、高い自己管理能力、判断力が求められる。めちゃくちゃ難しい取引スタイルだ。

はっきり言って、軽はずみにスキャルピングなんてやるもんじゃない。

スキャルピングのメリット3つ

スキャルピングにはメリットがある。非常に魅力的なメリットだ。

このメリットを読んだらスキャルピングをやりたくなるかもしれない。だがその次のデメリットも必ず確認してほしい。

複利運用の回転がかなり早まる

スキャルピングなら運用の回転数が上がり、うまくいけば複利運用の効果を早期に感じられるだろう。

複利とは利益を元本に加えて運用する方法で、元本のみで運用し続ける単利運用と違い、同じ運用利率でも利益額が増えていく。

上記のシミュレーションではレバレッジを200倍に設定している。ノックアウトオプションにレバレッジはないが資金効率がかなり良く、ハイレバレッジ取引が可能な海外FXにも引けを取らない。

グラフの横軸は営業日数としているが、取引回数と読み替えても問題ない。当然取引回数が多いほうが早く複利効果を体感できる。

つまり、細かい取引を複数回重ねるスキャルピングは、複利効果を最大化させる取引スタイルといえる。

一度の損失が少額で済む

スキャルピングなら一度の損失が少額で済む。

そのため、精神的にも経済的にもダメージが少なく、軽い負担で取引できる。

ただし、確実にタイトな損切りを実行する必要があり、損切りする根拠を的確に把握し取引を判断する能力が必要だ。

多くの取引経験を積める

スキャルピングは取引回数が多い取引スタイルのため、多くの取引経験を積める。

勝っても負けても自分の取引を冷静に振り返り、取引自体の判断や自分の感情や思考、値動き一つひとつを血肉に替える姿勢が必要だ。損益に振り回されてはいけない。

ちなみに、むやみなトレードも経験にはなる。根拠のないトレードを繰り返して、みるみるうちに資金が減っていく経験も重要だ。

スキャルピングのデメリット3つ

スキャルピングのデメリットはトレーダーを破滅に導く可能性がある。十分に理解しておこう。

市場で生き残る戦略として、本当に適切なのか判断してくれ。

タイトな損切りと高い自己管理能力が必要で難易度が高い

スキャルピングをやるならピンポイントでのエントリーが必要で、タイトな損切りが必須だ。それだけ精密な分析が必要になる。

値が動く中で欲や恐怖を自分で管理して、適切かつ的確な分析をしながら仕掛けるか否かの決断をする。

ノックアウトオプションだからといって、スキャルピングは勧められない。

ポジポジ病になる可能性が高い

スキャルピングは多くの取引を繰り返す。

常に的確に分析し、値動きに振り回されず損益に一喜一憂しないプロフェッショナルな態度が求められる。

そうでなければ多くのトレーダーがポジポジ病になるだろう。

多くの取引を繰り返す取引スタイルと言う時点で、リスクを抱えていると自覚するべきだ。

取引コストがかさむ

スキャルピングは取引コストがかさむ。

当然だ。

一日1回の取引と、一日20回の取引ではコストのかかり方が異なる。

だからスプレッドはできるだけ0に近いほうが良いし、強い約定力が必要だ。

しかしノックアウトオプションは通常のFXと比較してスプレッドが広い。スキャルピングには向いていない。

ノックアウトオプションでスキャルピングをおすすめしない理由

ノックアウトオプションはスキャルピングに向いていない。スキャルピングを勧めている多くの記事では、ノックアウトオプションなら禁止されていないから、ポジションを長期保有できないから、ノックアウト価格をずらせないからという理由が挙げられるが、そんなことは関係ない。

ノックアウトオプションを利用したスキャルピングを勧めない理由は以下のとおりだ。

ノックアウトオプションはスプレッドが広め

ノックアウトオプションはスプレッドが広い。

参考記事：ノックアウトオプションのスプレッドは国内FXより広い？海外のスプレッドも含めて実測値を徹底比較

最もスプレッドが狭いFXTFでもドル円0.4pipsだ。国内FXも海外FXもスプレッド競争の激化の末、今やドル円のスプレッドを0.1pipsで提供する業者もある。

取引回数が増えれば増えるほど、スプレッドによるコストはかさむ。スプレッドが広めのノックアウトオプションで稼ぐなら、できるだけ取引回数は抑えるべきだ。

FXTFのノックアウトオプションのスプレッドをもっと詳しく知りたい人には、以下の記事がおすすめ。
参考記事：FXTF（ゴールデンウェイ・ジャパン）のノックアウトオプションとは？1万円から稼げる仕組みや口座開設手順を解説

ノックアウトオプションは取引ツールが弱い

ノックアウトオプションの取引ツールは使いづらい。

的確な分析と素早い発注作業が必要なスキャルピングには、極めて不十分なツールばかりだ。

参考記事：ノックアウトオプションのデメリットを知って勝つ！よくある勘違いと一緒にわかりやすく解説

FOREX.comにはMT4があるが、ノックアウトオプションに対応していない。Trading Viewも機能が制限されている。

FXTFもTrading View仕様のツールを提供しているが、本家のツールとはほど遠い。ポジションの決済や発注に時間がかかるからスキャルピングなんてやる気にならないだろう。

IG証券に至ってはオリジナルツールしか使えない。

ノックアウトオプションでおすすめの取引スタイルはデイトレード

ノックアウトオプションで最もおすすめの取引スタイルは、デイトレードだ。

資金の回転、取引コストを考慮しても十分にメリットがある。またスキャルピングのような俊敏さで取引することはないため取引ツールの脆弱性はカバーできる。

MT4/MT5またはTrading Viewで分析しつつ、発注するスタイルが成立する。

参考記事：FXTF（ゴールデンウェイ・ジャパン）のノックアウトオプションとは？1万円から稼げる仕組みや口座開設手順を解説

なお、ノックアウトオプションにはポジションの保有期限があり、スイングトレードはノックアウト価格を遠ざけなくてはならないため国内FXと同じような資金効率になってしまう。

また、ノックアウトオプションのスキャルピングはスプレッドコストと取引ツールの脆弱性ゆえにおすすめしない。スキャルピングには致命的な弱点だ。

参考記事：ノックアウトオプション攻略法は存在する？両建て、指標狙い、スキャルピングの危険性を詳しく解説

ノックアウトオプションでスキャルピングができる会社を紹介

ノックアウトオプション業者は国内に3社しかない。中でも、IG証券はスキャルピングを禁止していない。

一方、FXTFとFOREX.comは高速スキャルピングを原則禁止としている。

以上の規則を踏まえて、各社の特徴を確認しておこう。

参考記事：ノックアウトオプション業者最新キャンペーン

IG証券

FOREX.com

FXTF

参照：ノックアウトオプション業者最新キャンペーン

ノックアウトオプションのスキャルピングでよくある質問

ノックアウトオプションのスキャルピングに関して、よくある質問を以下にまとめた。

気になるところから読んでほしい。

ノックアウトオプションのスキャルピングは公認？

ノックアウトオプション業者のうち、FXTFとFOREX.comはスキャルピングを禁止している。

IG証券は禁止してはいないが、公認しているわけではない。

ただし、各社システムの脆弱性をついた悪質なトレードや、システムに著しい負荷をかける高頻度の取引を繰り返す行為は禁止している。

十分に留意してトレードすべきだ。

スキャルピングしすぎると口座凍結や出金拒否がある？

各社の姿勢として、規約違反に対しては事前通知なくサービスの一部または全部を停止できる旨を規約に明記している。

規則違反に対しては、厳しい措置ができることを理解しておこう。

スキャルピングに向いている人は？

パーソナルな部分も含まれるが、リアルなところだ。

テクニカル分析に長けてるのは当然として、とにかく感情にムラがなく少しサイコパスっぽい方が向いていると思う。

スキャルピングをやめたほうが良い人は？

トレード初心者は絶対にやめたほうが良い。トレードを誤って覚えてしまうだろう。そしてどうしようもなく負ける。

ムキになる人も絶対にやめたほうが良い。取り返そうとしてトレードする人もダメだ。

損切りできない人もダメ。損失や負けを自然体で受け入れられないと、スキャルピングには耐えられない。

トレードで勝ちたい、自力で収入を増やしたい、自力で生きていく力をつけたいという人は、ノックアウトオプションでデイトレから始めよう。

少額から一日数回の取引に絞って、リスク管理と自己管理を覚えるんだ。利益を求めるよりも、市場で長生きする、長くトレードに取り組む姿勢でやってみてほしい。

必ずできるはずだ。