ノックアウトオプションで指値・逆指値を注文する方法やリスク管理の重要性を詳しく解説

※本記事にはプロモーションを含む。

ノックアウトプションは指値・逆指値の利用が収益の鍵を握る。

ノックアウトに頼らずに自分で損切りすることで細かくリスクを管理し、相場に合わせて決済したほうが良い。

本記事では、ノックアウトオプションにおける指値・逆指値の重要さや注文方法について詳しく解説する。

指値は利確・逆指値は損切り

基本的に指値は利確で逆指値は損切りで利用される。

指値・逆指値はリスク管理において非常に重要で、多くのトレーダーにとって必ず設定するべき注文だ。

ここでは実際にチャートを使って、指値が約定するケースと逆指値が約定するケースを確認しておこう。

指値が約定するケース

ブル（上昇）

ベア（下落）

上記チャートにおいて実線が保有ポジションのレート、破線が指値ライン。

指値が約定するのは、現在よりも有利な方向に価格が変動した場合だ。

つまり、指値で決済されれば利益になる。

逆指値が約定するケース

ブル（上昇）

ベア（下落）

上記チャートにおいて実線が保有ポジションのレート、破線が逆指値ライン。

逆指値が約定するのは、現在価格よりも不利な価格に変動した場合だ。

つまり、逆指値で決済されれば損失になる。

ノックアウト価格よりも小さな損失で決済したい場合は、必ず逆指値を設定しておくことをおすすめする。

逆指値が利確になるケース

逆指値が利確になるケースもある。

上記チャートはベア（下落）ポジションを保有し、含み益が発生している状態で、逆指値を現在価格とポジション価格の間に設定したケースだ。

大きな利益が出ているが決済せず、保有して利益を伸ばしつつ、最低限の利益を確保したい場合に使う。

含み益が大きくなるにつれて、少しずつ逆指値を利益方向に動かしていく方法をトレールという。

あるいは、利益の拡大を狙いポジションを保有しつつ、逆指値をポジション価格と同値（建値）にずらして最悪でもプラマイゼロで決済できるという状況も作れる。

ノックアウトオプションで可能な注文

ノックアウトオプションでは指値・逆指値・成行注文が使えるが、新規注文に限っては成行注文のみ可能だ。

新規発注時に決済注文を出せるのはIG証券とFOREX.comで、FXTFはポジションを保有してから決済注文を発注できる。

決済であればOCO注文も可能なので、ポジションを保有したらまずは指値・逆指値ともに設定しておくと良い。

ノックアウトオプション3つの決済方法

ノックアウトオプションには、3通りの決済方法がある。

それぞれの決済方法について解説し、利用上の注意点を紹介する。

Mr.KO

しっかりとリスク管理をしたければ、ポジションを放置せず指値・逆指値・成行注文を活用しよう。

満期

ノックアウトオプションにはポジションに保有期限があり、その期限を満期という。

FOREX.comとIG証券の最長保有期限は1年だが、通貨ペアや銘柄に満期が設定されているため、場合によっては翌月あるいは当月に満期を迎える銘柄もある。

例えば、上記画像はIG証券のポンドドルの満期情報だ。（2024年5月23日時点）

保有ポジションは8月2日20時に満期を迎える。

FXTFの最長保有期限は最長1日のため、スイングトレードはできない。銘柄、通貨ペアにかかわらず翌日朝5時が満期だ。

ノックアウトオプションでは、満期を迎えると保有ポジションは自動的に決済される。

Mr.KO

必ず満期を確認したうえで取引戦略を考えよう。

ノックアウト

ポジションのレートがノックアウト価格に到達した場合、自動的に決済される。

どんなに急激な値動きでも、ノックアウト価格からズレて約定することはない。

ノックアウト価格はトレーダーが自分で設定できるが、業者や取引銘柄によって値幅が異なる。

IG証券が最も狭いノックアウト価格を設定でき、ドル円で10pips程度まで近づけられる。

一方FXTFのノックアウト価格までの値幅が最も広く、ドル円で最低60pips以上離さなければならない。

Mr.KO

ノックアウトは嬉しい安全装置だが、ノックアウトプレミアムというコストがかかる点を覚えておこう。詳細は後述するぞ。

指値・逆指値・成行注文

ノックアウトオプションは決済に指値・逆指値・成行注文が利用できる。

満期決済やノックアウトを利用せずに、できるだけ自分で決済することを考えたほうが良い。

ノックアウトオプションで指値・逆指値が重要な理由

ノックアウトオプションにはノックアウトという仕組みがあるが、稼ぎ続けるためには指値・逆指値の活用が非常に重要だ。

Mr.KO

ノックアウトはあくまでも最悪の事態を避ける安全装置。指値・逆指値の活用が大切だ。

ノックアウトされるとノックアウトプレミアムが徴収される

ノックアウトされると、ノックアウトプレミアムが徴収される。

ノックアウトオプションの取引に必要な資金「オプション料」には、ノックアウトプレミアムという取引コストが含まれている。

ただし、指値・逆指値・成行注文で決済した場合はノックアウトプレミアムが返金されるためコストがかからない。

業者や銘柄・通貨ペアによっては大きなコストとなるため、できるだけノックアウトされない決済を心がけよう。

各社、各銘柄のノックアウトプレミアムについて詳しく知りたい人は、以下の記事を読んでくれ。

参考記事：ノックアウトオプションのスプレッドは国内FXより広い？海外のスプレッドも含めて実測値を徹底比較

ノックアウト価格は細かく設定できない

ノックアウト価格は最小10pips間隔で設定できるが、それ以上は細かくできない。

そのため、細かな損切りをしてリスクを管理したいトレーダーには逆指値の利用が必須だ。

Mr.KO

ノックアウトは最悪の事態を避けるための安全装置と考えておこう。

リスク管理の意識が高まる

自分で指値・逆指値を入れる習慣をつけると、リスク管理の意識が高まる。

特に決済の逆指値は損切りになるので、損切りラインをしっかりと検討しておく必要がある。

損切りは稼ぎ続けるトレーダーにとってドレスコードのようなものだ。

毎回のトレードで損切りラインを明確に意識し、ロットを調節してリスク管理をしよう。

FXTFノックアウトオプション（FX KO）で指値・逆指値を注文する方法

FXTFノックアウトオプション（FX KO）で指値・逆指値を注文する方法を、取引画面を使って解説する。

PC版のウェブトレーダーとスマホアプリがあるのでどちらも解説するが、正直FXTFのスマホアプリは使い物にならない。

PC版を利用するか、どうしてもスマホアプリでトレードしたいなら通常のFXを検討した方が良い。

Mr.KO

ノックアウトオプション業者のスマホアプリは、残念ながらどこも使いづらいんだ。

PC版ウェブトレーダー

ウェブトレーダーのポジション欄に保有ポジションが表示されている。

「逆指値」または「決済指値」をクリックして注文画面を表示させる。

注文画面の「決済指値（利食）」の右にあるボタンをクリックして、決済価格を入力する。あるいは＋－ボタンでも価格を調整できる。

FXTFノックアウトオプションの決済価格は、通常のFXレートとは異なるため注意が必要だ。

Mr.KO

建玉単価あるいは現在単価から何pips離したところに設定したいかを考えると良いぞ。

一度設定した指値・逆指値はラインをドラッグすれば簡単にずらせる。

指値・逆指値ラインが表示されていない人は、チャート上のツールバーにあるボタンをクリックして表示させよう。

スマホアプリ

スマホアプリで指値・逆指値を注文するには、まず下部のトレードをタップしてポジションを表示させる。

次に「利食/損切」をタップ。

ボタンをタップして青色にし、価格を入力しよう。

最後に「変更する」をタップすれば注文完了だ。

ノックアウトオプションで稼ぐなら指値・逆指値は必ず発注すべし

ノックアウトオプションで継続的に稼ぐにはリスク管理が重要で、リスク管理には指値・逆指値の利用が必須だ。

ノックアウトはトレーダーにとって嬉しい機能だが、コストがかかるうえに価格を自由に設定できない。

できるだけノックアウトに頼らずに損切りの逆指値や成行注文を利用し、丁寧に損失をコントロールしよう。

また利確も同様に指値と成行注文を駆使して相場に合わせた決済を心がけたい。