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ノックアウトオプションの攻略法として両建てを取り上げている情報が多い。リスクヘッジができて安全とか、上昇と下落両方で2倍の利益を取れるとか、言いたい放題だ。
しかし実際、両建てはコストとリスクがかかるうえに、ポジション管理が難しい取引になる。
今回はノックアウトオプションの必勝法、攻略法とされる両建ての危険性について解説する。
両建てとは
両建てとは買いポジションと売りポジションを同時に保有する取引方法だ。ノックアウトオプションに売りポジションはないが、要はブル(上昇)とベア(下落)を同時に保有している状態を指す。
一般的にリスクヘッジが目的とされているが、両建てをしたところでリスクを回避できるわけではない。
そもそも両建てには主に以下のようなデメリットがある。
- コストが余計にかかる
- ポジション管理が複雑になる
- 悪い癖がつく
- 結局マイナスポジションの決済が問題になる
最低でも2つポジションを保有するため、スプレッドや手数料、ノックアウトプレミアムなどの取引コストが余計にかかる。
また複数のポジションを同時にかつ適切に管理するのは想像以上に神経を使う。
いつかは両建てを解消して損益を受け入れなければならないが、そのタイミングは非常に難しい。
また自信がないときの両建てを勧める記事も多いが、自信がないのに取引してはいけない。「とりあえず取引してみよう」という悪い癖が身についてしまうと的確な取引から遠ざかる。
最終的にマイナスポジションをどこで決済するかが問題になる。損切り問題を先送りしているだけだ。
ノックアウトオプションは両建てができる
ノックアウトオプションでは両建てが許されている。口座タイプや業者などによっては両建てを禁止しているケースもあるため、ノックアウトオプションは取引の自由度が高いといえるだろう。
ただし業者は両建てを「経済合理性を欠く」取引として、推奨していない。
実は、おれは両建てをよく使っていた時期がある・・・
両建て取引の悪習慣。管理人の経験。
両建ては取引タイミングをミスって逆行しても損切りしないで済むから、トレーダーとしては精神的に楽なんだ。だからおれも良く使ってる時期があった。
- 仕掛ける→逆行
- 両建て→塩漬け
- 相場が行き切る→プラスポジ決済
- ちょっと戻す→マイナスポジ決済
- トントンか微益で終了
みたいな感じ。
だが残念ながら相場が都合よく動いてくれるわけもなく、プラスポジションを決済したら、また上昇していってしまうケースも少なくない。
こうなると結局売りポジションは塩漬けせざるを得ない。もしくは再度買いポジションを作って両建てするか。
仮に二度目の両建てをしたとする。一度目の両建てよりも売りポジションとの間が大きくなりやすい。下落すると踏んで一度買いポジションを解消している分、さらなる上昇を受け入れて買いを入れるのに時間がかかるからだ。
両建てポジションを適切に解消できる技量があるなら、両建てなんかせず普通に取引した方が合理的なんだ。
買いポジションがプラスになるからと喜んでいる場合じゃないぞ。売りポジションがネックで一発で追証食らう可能性も十分にある。
よくある両建て戦略の嘘と真実
ここからはネットでよく見かける4つの両建て戦略について解説する。損失を限定できるノックアウトオプションだからといって、両建てが利益をあげる最高の攻略法になるなんてことはない。
1つずつ図解を用いて解説するから、具体的に取引をイメージして読んでみてくれ。
レンジ相場は両建てと相性が良い!?
レンジ相場と両建ては相性が良いのだろうか?レンジ相場は2倍の稼ぎになるだろうか?答えはNOだ。
レンジ相場は上限から売り、下限から買いが鉄則で、逆側の極値に達するかその手前で利確するのが常套手段となる。
レンジ相場は逆側に値動きが向かうという前提に立ってトレードしているわけで、両建てするということはその前提を自分で崩しているわけだ。それならトレードをするべきじゃない。
もし上図のように下方にブレイクしたら、両建ての意味があるだろうか?これもNOだ。
ひとまず買いポジションの損切りを回避できるだけで、保有ポジションをどこで決済したら良いかという悩みは消えない。コストが2倍になっているため、余計に利益がほしいと感じるだろう。
レンジ相場は基本に立ち返って、1つのポジションでどのように利益を得て、損失を最小限に抑えるにはどのような損切りが適切なのか、よく研究してほしい。
ノックアウトオプションなら指標トレードの両建てでおいしいとこ取り!?
指標トレードの両建ても安易すぎる。ノックアウトオプションなら確実に損切りできるため、片方のポジションの損失は限定して、もう一方のポジションの利益を最大化できるという理屈らしい。
大きな一方向への値動きのみを想定した、相場を知らない素人が考えそうなことだ。
指標の値動きはそんなに単純じゃない。上に大きく動いたと思いきや、一気に下方向に叩かれるケースも珍しくない。大きな上下動を繰り返すだけというケースも多い。
そうなると、買いポジションも売りポジションもノックアウトされて、損失が2倍になる。
指標トレードはやらないことだ。非常に値動きが激しく反応が早いため、適切なタイミングで捉えるのは熟練したトレーダーでもカンタンじゃない。
わからないときは両建てで保険をかける!?
論外だ。わからないときは取引をしてはいけない。
ポジションを保有したあとにわからなくなったら、決済しよう。損失だとしてもだ。
それが今の実力だ。良くわからなくなってしまった理由をよく考え、次のトレードに生かしてほしい。
良くわからないけどトレードしてみよう!みたいなノリは、デモトレードや練習ツールで済ませておくんだ。
FXを併用してリスクヘッジ!?
他のアセットでリスク分散というのは、長期投資で良くやることだが、ノックアウトオプションやFXのように資金効率が非常に良く、自己資金の何倍もの取引を行う金融商品においてはそぐわない。
ポジション管理も非常に複雑になる。スワップポイントもかかる。コストが2倍になるのは前述のとおりだ。
ヘッジにならない。逆ポジションを取ってしまったことがじわじわと自分の首を締める。
ノックアウトオプションを攻略するための6つのポイント
両建てをせずノックアウトオプションを攻略するには、最低でも以下の6つのポイントを押さえておこう。
簡単でお手軽な方法はない。地道で時間がかかる。しかし確実に実力をつけていく。
そんなポイントを紹介する。
デイトレで勝てるようになる
ノックアウトオプションを攻略したいなら、デイトレで勝てるようになろう。
まずノックアウトオプションではスキャルピングをやるべきじゃない。FXよりもコストがかかるし、取引ツールは俊敏なトレードに対応できる仕様になっていない。
スイングはポジション保有期限があるためおすすめできない。これから好転するっていうタイミングで保有期限が来て決済される可能性も十分にある。
デイトレで勝つには、チャート分析が必須だ。丁寧にチャート分析をして、一日数回のチャンスに合わせて仕掛け、的確に利益を抜いていく。
そんな取引スタイルがノックアウトオプションの理想形だ。
ノックアウトオプションでデイトレするならFXTFがおすすめ。FXTFのノックアウトオプションについて詳しく知りたい人は、以下の記事を読んでくれ。
参考記事:FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)のノックアウトオプションとは?1万円から稼げる仕組みや口座開設手順を解説
テクニカル分析を身につける
デイトレで勝つためのテクニカル分析を身につける。
取引ツールの使いづらさはどうしようもないが、MT4/MT5やTrading Viewを併用して分析に使う。
上位足でプライスアクションが見込める水準を特定する作業から始めてみよう。これは意外と簡単にできる。
そしたら下位足で仕掛けの形が整うのを待って、1分足でタイミングを図る。
参考:ノックアウトオプション攻略法はプライスアクション!上位足を見て下位足で5~10pipsとる。
利幅は5~10pips程度取れれば十分だ。一日に1度もチャンスが来ないときだってあるが、それはそれで良い。
オプション料最小でエントリーできるように
オプション料は最小でエントリーできるようにしておく。
つまりノックアウトレベルをタイトに設定してエントリーできるようにするということだ。
ノックアウトレベルの最小設定値は業者によって異なり、IG証券が最小で10pips程度、FOREX.comが30pips程度、FXTFが65pips程度となっている。
ノックアウトレベルは動かせないから、ついつい余裕を持った設定をしてしまいがちだが、デイトレで勝つという点を考えれば、損切りラインはタイトなほど良い。それだけ的確にエントリーポイントを割り出して取引すべきということだ。
指標トレードはハイリスク・ローリターンと知る
ノックアウトオプションでは指標トレードを勧める情報も多いが、指標トレードは避けたほうが良い。難易度が5倍以上に跳ね上がるようなイメージだ。
指標発表後はとにかく値動きが激しく、モメンタムがある。
サポートやレジスタンスのような水準は一気にブレイクするが、伸びずに戻ってきてしまうケースも多い。損切りした瞬間に順行したり、仕掛けた瞬間に損切りさせられたり、損切りが間に合わずに担ぎ上げられたりというのも珍しくない。
両建ては曖昧なトレードを誘発すると理解する
両建てほど無責任なトレードはない。
逆行しても良いように2つのポジションを持つのが両建てだ。逆行しても良いなんて聞こえが良いけど、要するに自信がないのにトレードしたいっていうわがままだ。
やめたほうが良い。両建てで逃げているうちは勝てるようにならない。
曖昧なトレードを誘発して、仕掛けの精度にこだわらなくなってしまう。
両建ては禁止しておこう。
負けないトレードを心がける
利益がほしいかもしれないが、負けないトレードのほうがよっぽど重要だ。
損失を計上しないだけで、資金は残る。資金が残ればチャンスがある。
これは本当だ。
勝つことより負けないこと。だからノートレードだってありだ。
微益撤退もバンザイだ。
とにかく負けないでくれ。生き残るんだ。
ノックアウトオプション両建てに関するよくある質問
ノックアウトオプションの両建てに関するよくある質問を以下にまとめる。
疑念はトレードの敵だ。疑問はなるべく解消しておこう。
ノックアウトオプションのオプション料ってなに?
ノックアウトオプションのオプション料とは、取引に必要な資金だ。最低オプション料は業者によって異なり、ドル円1万通貨の場合、IG証券なら1,000円強で取引できる。
少額のオプション料で大きな取引をできるのがノックアウトオプションの魅力だ。
ノックアウトオプションの両建ては儲かる?
ノックアウトオプションの両建てはもうやめよう。儲からない。めちゃくちゃ難しいし、コストもかかる。
両建てでうまく立ち回れるなら、1ポジションのトレードでしっかり利益を得られるはずだ。
指標トレードの両建てはおすすめ?
まったくおすすめできない。やめたほうが良い。
たまたま運良く大きな利益を得られる可能性はあるが、継続してうまくいく可能性は極めて低い。
引用元:FXTF
FXTFはゴールデンウェイ・ジャパン株式会社が提供する金融サービス。FX、CFD、ノックアウトオプションと豊富な取引を用意している。2006年の設立から社名を変えて現在に至るが、まだまだ発展途上の会社といえるだろう。
項目 | 内容 |
---|---|
ノックアウトオプション取扱銘柄 | 7種類 株価指数なし 商品4種類 |
ドル円スプレッド | 0.4pips |
両建て | 可 |
スキャルピング | 不可 |
ポジション保有期限 | 最長1日 |
取引ツール | オリジナルブラウザ版 (Trading View機能付) スマホアプリ |
公式サイト | https://www.fxtrade.co.jp/ |
FXTFが提供するノックアウトオプションの最大の特徴はスプレッドの狭さだ。
IG証券やFOREX.comのスプレッドは国内FX水準で考えるとかなり広い。その点において、FXTFのスプレッドは戦えるレベルにあるといえる。
またポジション保有期限が最長1日のため、スイングトレードができない。スプレッドコストと合わせて考えると、短期トレーダーに特化したシステムだ。
ノックアウトオプション口座の開設はFXTF GX-FX口座開設後マイページから手続き。取引開始は最短即日。
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